今後のCrazy Catsの目指すもの

平成18年7月 現在

◎自立支援法が、2006年4月から施行されました。
 我が Crazy Cats は、1996年設立以来、民間(法外)の小規模作業所(精神障害者向け共同作業所)として、活動を続けてまいりました。
 運営費は、そのほとんどを、東京都および世田谷区からの補助金で賄ってきました。
 このまま小規模作業所を継続していけるのでしたら、現在の活動を続けていくだけなのですが……。
 
 自立支援法の影響は、否応なくでてきます。
 
  「作業所が今後どうなっていくのか」という質問に対しては、東京都も世田谷区も明確な返答をしてくれてはいません。まだ充分な情報がないので、分からない面もあるのですが、うちの規模の小規模作業所の運営は、今後厳しくなっていくだろうと予想されています。
 
 自立支援法の影響が早めに出ているところ(他障害の授産施設などの話しによると)では、運営費(補助金)が大幅に減額になっているところも少なくありません。
 
◎自立支援制度の中で、どう考えるか?
 今さら、「自立支援法反対!」といってもどうにもなりません。法律は法律ですから、決まってしまった以上、従うしかありません。
 今までやってきた作業所が間違えているとは、思っていません。法律が変わったからといって、作業所のあり方を根本的に変えるのは、どう考えてもオカシイ!!
 法律にしたがって、作業所を変えるようでは、今までやってきたことに意味がなかったということになるのではないでしょうか?
 
 自分たちのやってきたことが正しいと思うなら、変える必要はないのではないでしょうか。
 ならば、作業所のままで行けるところまで行こう! その上で作業所として続けられなくなったら、それで終わり……
 
 しかし、それで良いのだろうか???
 では、あらためて Crazy Cats がやってきたことってナンだろう?
 
◎Crazy Cats ってナンなんだ?
 ずっと以前は、居場所でした。しかし、 Crazy Cats は居場所には適していませんでした。居場所にするには、くつろぐ場所が少なすぎます。
 居場所として、ただみんなにいてもらうと、将来どうなるのでしょう?
 
 みんなも少しずつ歳をとり、動きも悪くなる、くつろぐ場所が少ない中で、ただ、じ〜っと音楽を聴いていたり、テーブルにもたれかかって黙って座っている。みんなの将来がこんなんでいいのでしょうか?
 
 ただ居場所としておくと、そうなりかねない!
 力なく、ただ座って時の過ぎるのを待つような集団になりかねない。 でも、そんなことでいいわけがない!
 
 時間が経ち、歳をとっていくなかで、少しでも、何かを身につけて、変わってもらいたい。
 少しでも、自信をもてるようになってもらいたい! 少しでも、自尊心を取り戻してもらいたい!
 
 ならば、訓練の場であり、その結果として、社会復帰(参加)を目指す施設であるべきなのではないでしょうか。
 しかし、それまでの活動を考えると、急に授産事業をとりいれて、みんなに働いてもらうのが良いこととも思えませんでした。
 まして、急に就労支援に切り替えることなんて無理でした。
 
◎Crazy Cats の大事にしてきたこと!
 Crazy Cats には以前から大事にしてきたことがあります。人と人の関係です。
 精神障害の人には、人間関係に悩みをもつ人も少なくありません。そこで、Crazy Cats では、人との出会いを多くできるように、メンバーの人以外の人も来所できるように、広く門を開けてきました。
 人との関係性を良好にすることで、精神障害の人のなかには、社会復帰(参加)できるような人も少なくありません。
 
 と、同時に音楽ができる環境を大事にしてきました。
 人間関係の訓練として音楽を使うことも含めて、音楽ができる環境があることは、大きいと感じてきました。
 
◎Crazy Cats を就労継続支援施設として残そう!
 人間関係を大事にする場を残したい。思いきり大きな音を出せる、音楽のできる環境を残したい。
 それらを大切にして、自立支援制度のなかでも、残れる施設を目指すことにしました。
 
 検討が始まりました。どの形態なら、Crazy Cats が、大事にしているものをなくすことなく、Crazy Cats でいられるのか?
 
 その点で、もっとも考えなければならないことは、“お金”です。
 いろいろなシミュレーションを繰り返しました。それでなくても、Crazy Cats は家賃が高い! 入所するときにお金が無かったので、保証金をまけてもらい、その分を家賃に上乗せしたという経緯があるようです。
 Crazy Cats の趣旨に賛同してくれる方は多くいます。他と比べてユニークな点も多くの方が評価してくれています。でも、それが、そのまま寄付金などのお金につながっているわけでもありません。
 自立支援制度のなかで、Crazy Cats でやることができて、かつ、現在のメンバーにとっても比較的少ない影響で、移行することができ、なおかつ、金銭的になんとか足りるようにするためには……?
 
◎Crazy Cats をライブハウスにしよう!
 どう考えても、ある程度以上、自前で利益を上げる形態に変えていくしかありません。
 幸か不幸か、Crazy Cats はライブ用のステージがあります。もともと、レストランで使用してきたらしき厨房があります。しかも、Crazy Cats をはじめてから工事した、かなりの防音設備が整っています。駅から近い(徒歩1分)という利点もあります。
 
 これらの設備を使わない手はない! そうです。これらの設備を使って利益を上げていけるものを考えていくしかありません。
 メンバーに与える影響を考えると……、レンタルルーム? 先生を探して楽器教室? 単純にレストラン? 喫茶店? カフェ? …… etc.
 これらの候補に、いろいろな要素を考慮します。メンバーの生活時間帯はどうか? 職員の勤務体系はどうか? 利益率、利益額をどう考えるか? なによりも、Crazy Cats で、大事にしてきた、人間関係を大事にすることや、音楽をする環境は残せるのか?
 
 音楽ができて…、現在のメンバーの生活時間帯に近い活動で…、 うまくいけば、利益率も高く(?)て…、人との接点も増やすことも可能だと考えられるし…、etc.
 そうです! これらのことを考慮した結果として、我がCrazy Cats は、ライブハウスを目指すことにしたのです。
 
◎自立支援制度にむけて!
 Crazy Cats をライブハウスにして、そこで、メンバーに働いてもらおうと思います。訓練事業を目指すのです。それも職業訓練事業を目指そうと思います。
 職業訓練として考えると、ライブハウスには利点があります。多種にわたる職種が考えられます。
 精神障害者の方は、経験や能力などにおいても、お一人おひとりが、かなり違う状況にいるといえます。
 したがって、一つの作業しかないようなところでは、職業訓練に適しているとは思えません。その点、ライブハウスには、多種にわたる職業が考えられます接客、調理、宣伝、営業、清掃、音楽関係の機器調整など、多くの仕事があるのです。
 お一人おひとりに、(できるだけ)適材適所を考えて、仕事をしてもらうことができれば、他に比べて、ずっと職業訓練所として相応しい施設になる可能性があると考えられます。
 
 さて、では自立支援制度内の施設になるには、どうしたら良いのでしょう。
 おそらく実績を求められるに違いありません。授産作業(メンバーが働く+それに見合う工賃を支払う)の実績が必要になるだろうと思われます。
 ならば、今の段階から、ライブハウスを作業所の事業として、はじめるのが良いのではないかと考えました。
 ライブハウスなどは、安定的にお客さんに来てもらえるようになるには、時間がかかるものだと思います。今のうちから、少しでもやっていくしかないのです。
 
 と、いう訳で、 
 ライブハウスをはじめます!!
 
★ご理解、ご支援のほど、よろしくお願いいたします!